Maety Diary

調剤薬局・ドラッグストア・漢方薬局を渡り歩いている薬剤師のブログ! 気になるニュース、健康、映画、温泉、過去、思った事、いろいろ書きます!

漢方薬の全形態!


漢方薬と言いましても、いろんな形態のものがあります。
一番馴染みがあるのが、病院で処方されるエキス顆粒じゃないでしょうか。
あと保険が効くもの効かないもの等・・まとめてみたいと思います。

 

 

漢方薬の全形態!

 

1.エキス顆粒や錠剤(病院で処方・医療用医薬品)


漢方薬は現在294処方認められています。それ以外のもので、生薬から構成られている薬は生薬製剤と言われます。
その中から保険適応が認められているものが148処方あり、よく病院で処方され、保険がちゃんと効いているものはこの中の品目です。

 

漢方薬は元々、生薬を煎じたり(煎じ薬)、粉末にしたり(散薬)、粉末を蜂蜜を繋ぎにして丸めたもの(丸薬)を飲んでいたのですが、飲みにくいので、煎じた液体を工場で乾燥させて、エキスを顆粒や錠剤にしたものが開発されました。現在の主流は、この形態のものですね。

 

漢方薬

写真AC

2.エキス顆粒や錠剤(市販薬・一般用医薬品


形態は、上記と同じなのですが、市販薬なので保険は効きません
保険は効きませんが、診察を受けなくても、ドラッグストアで気軽に買えます。

 

医療用との違いは、まず、メーカーが作ってさえいれば294処方すべて販売が可能ということ。生薬製剤にいたっては、どれほどの品目があるのか見当もつきません。ものすごく種類があると思います。

 

また市販薬は、医療用の漢方の半分や2/3量しか含まれていなくても、販売できます。薬の量が少ないものがあるのですね。

 

医療用と同じ分量を含んでいるものも売られています。「満量」など書かれているものは、医療用と同じだけ入っていると思って良いと思います。
まあ、分からなくても、薬局やドラッグストアの登録販売者か薬剤師に聞けば答えてくれると思います。

 

3.煎じ薬・散剤・丸薬(病院で処方)


病院の漢方外来というところへ行けば、昔ながらの煎じ薬等を処方してくれるところがあります。


漢方外来など漢方を専門に扱っていたり、こだわっているところは、煎じ薬をお勧めされるところがあります。
病院なので、基本的に保険が効くと思われますが、生薬の高騰など、その病院の事情によって、自費となる場合もあるようです。

 

生薬

写真AC

4.煎じ薬・散剤・丸薬(薬局)


漢方薬を専門に扱うような漢方薬局でも、煎じ薬を扱っているところがあります。ここで販売されているのは、薬局製造販売医薬品と言う市販薬の一種なので、保険は効きません

 

 

以上です。


やっぱり病院で保険が効いて、飲みやすいエキス顆粒が、人気でしょうね。