漢方薬を勉強できるお勧めツール②
漢方薬を勉強できるお勧めツール今回も、これから漢方薬を勉強したい人向け、私の個人的なお勧めツールの続きです。
漢方薬を勉強できるお勧めツール②
1. 服薬指導に有効な書籍
医師からの処方箋を調剤して服薬指導をする際のスキルに役立ちそうな書籍を紹介します。
「よくわかる漢方処方の服薬指導」
医療用漢方の方剤ごとに、要点を解説してあり、いざという時に現場での辞書代わりにもなると思います。
「図解 漢方処方のトリセツ」
医療用漢方の方剤について、どのような生薬の構成の考え方などを、図を使って詳細に解説してあります。漢方の基本理論も解説してあり、初心者でも読み進める事ができると思います。
- 作者: 川添和義(徳島大学病院薬剤部副薬剤部長/徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部臨床薬剤学分野准教授)
- 出版社/メーカー: じほう
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 単行本
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2.漢方相談、実践的な書籍
漢方相談をするスキル、実践的な事が書いてある書籍で、私が分かりやすかったと感じた書籍を紹介します。
「山本巌の臨床漢方(上下巻)」
漢方医の方の書籍です。流派は一貫堂がメインのように思いました。いろんな病態に対して、具体的な方剤の使い方を詳しく書かれており、分かりやすいです。現在は使用できない生薬や、方剤として存在しないものも出てきますが、参考になります。
「症状・疾患別にみる漢方治療指針」
こちらは、漢方薬局の方の書籍です。すごくまとまっていますし、実例がたくさん載っていて、臨場感に溢れる一冊と感じています。こちらの書籍は、現在では存在しない方剤などは出てきませんね。
3.養生、食事の書籍
漢方は、ただ薬を飲むだけではなくて、生活習慣や食生活などの養生も重要になります。お客さんや患者さんに、養生の指導するためにも、養生・食事関連の書籍も読んでおいた方が良いと思います。
「東方栄養新書」
体質ごとに、どのような食事をとれば良いかを、また、どのような食事を避けたら良いかを漢方の理論と、栄養的な情報も併せて解説してあります。自分がどんな体質なのかを考えて、どんな食材が向いているかを知る事ができます。とてもたくさんの種類の食材が紹介されております。
「からだに効く食べ物辞典」
紹介されている食材の種類は東方栄養新書よりも少ないですが、病気別、症状別に、どのような食べ物が良いか、分かりやすく解説しています。こちらも、とても参考になります。
「食は薬なり 「漢方的」食のすすめ」
漢方理論と日本の気候から、塩の重要性や水の取り方などが解説してあります。著者の独特の食養生が解説してあります。
4.古典
より深く、漢方を勉強したい方は、昔の書物の解説本を読まれてはどうでしょうか。「傷寒論」「金匱要略 」の解説本が出ています。
いきなり初心者が読んでもチンプンカンプンですから(笑)、ある程度勉強してからの方が良いと思いますね。